今日のところは引き分けです。

フォニックス動画での授業を
中学3年生が初体験しました。

まずはY君。

彼は小学生の頃にネイティブ先生の開く

英会話教室に通っていた経験があります。

その経験自体には何の非もありません。
むしろ早期体験するのはいいことです。

ただ、こういった英語の早期体験をした中学生で、
英語の成績が劇的に伸びた子に、
皮肉にも出会ったことがないのです。


「自分は生会話教室に通っていたから、他の人よりも英語には自信がある」
この煮ても焼いても食えない裏付けのない自負心・・・。


こういう中途半端なプライドは、
ハッキリ言って邪魔です。



フォニックス学習法を私の塾でちょっとかじったY君。

「発音記号を書けるようになった」と言い出したのは数日前。


ホンマかいな・・・。


中学1・2・3年生の教科書に現れる英単語や英熟語のほとんどを

① 単語と発音記号
② 発音記号のみ
③ 日本語

という3パターンに画像データ化し、
いつでも動画に出来るようにする、
膨大な作業の3分の2ほど終えた私でも、

自分が記憶している音声をもとに予測して発音記号を入力しても
正答率は6割から7割で、
ネイティブの音声感覚からは、
まだまだかけ離れているのを痛感させられる毎日です。

そんなに簡単に発音記号が書けるようになるのかしら?


Y君の動画を使った授業の初体験日、
塾舎にやってきて開口一番、

「発音記号やったら読めるから、(そんな勉強)必要ないで」と
エラソーに吐(ぬ)かしたので、

「じゃあ、やってみな」ということで、半ば強引に次の体験してもらいました。

① 動画バージョンで、
  「単語+発音記号+ネイティブの発音」を
  しっかり学習しましょう。

  ところが、妙な自信がありそうなので、
  本来ならこの動画バージョンでしっかり学習してから
  ②に進むのですが、①をすっとばして、いきなり②に入りました。

② 動画と同じ内容だが、動画は現れず、
  ネイティブの音声だけが流れるバージョンで、  
  それを聞いて、その英単語と日本語の意味を書く。

すると、はじめの「Lesson 6-1」は無事にクリアできました。

(自信ありげに言っただけのことはあるな~。
 う~ん、この子には役不足な教材なのかな~)

ところが、「Lesson 6-2」に入った途端、なし崩し状態になり、
発音と発音記号と単語の結びつきがまだまだ弱く、
ちゃんと単語を覚えていないことが露呈しました。

馬脚を現すとは、これいかに。


あえなく撃沈。

・・・ということで、教科書を広げ、動画を見ながら、
地道に発音練習とスペル再確認。


ところが、不具合箇所を発見。

humor の動画部分の発音が、honesty の発音になっている?
昨日、あれほど確認したのに・・・?

あらら・・・。自分もエラソーなこと言えませんがな。


ここからは、いつもの穏やかな?言い回しで・・・


映像や音声の教材は、私も初めてだったので、
どのようなことが起こるかは、ほとんど未知数です。

生徒に実際に使ってもらうのがイチバンですね。


使いづらいところとか、不具合箇所などの改良点や
感想などを忌憚なく言ってもらって修正する。

あくまでも私自身が作っているので、
修正すべき箇所はすぐに分かりますし、対処も早い。


教材会社から供給される教材を否定しているわけではありません。
中には、本当に素晴らしい教材力を持ったものもあります。

そういう力のある教材には、
あまたの人の知恵が織り込まれているので、
私のように26年間の経験があるとはいうものの、
独りであくせくして作るのとは比べものにならないことは、
百も承知です。

でも、なるべく使いたくない。
それは、いかに優れたものであっても、
私自身の心の中から生まれたものではないので、
安心できないからです。

何か不具合が起きたとき、
どこで不具合が起きているのかが全く分からないからです。

ただし、これはあくまでも言い訳の範囲です。

本音は・・・

2匹の龍が向かい合って玉(ぎょく)を支え合っている図を双龍図というのですが、
その図には、

双龍(2体の龍)が向かい合って玉を支えていますが、
その玉は大変不安定なので、いつでも支え合っていないと落ちて行ってしまいます。

ところが、その不安定な玉を一生懸命支え合っているうちに、
2体の龍は玉とともに天高く上ってゆく・・・というような意味があるそうです。

ある意味、生徒と塾長の静かではあるけれどシビアな闘いでもあるし、
生徒も私も互いに掛け替えのない同士として、
それぞれの立場で成長してゆくことができます。

それは、あたかも双龍図を体現しているように思えるのです。
つまり、2体の龍は、いわずもがな、生徒と私。
そして、玉は教材(自作・他作を問わず)。


結局のところ、この動画については、
ねらったわけでは全然ないのですが、
結果的に、生徒が勉強していないところを
容赦なく露呈させるシビアな教材として
生徒へのデビューを果たしました。

シビアな心で作ったものは、生徒にもシビアに伝わり、
そのかわり生徒の学ぶ心を向上させ、
おのずと成績アップにつながってゆく力を持った教材に成長し、

反対にエエ加減な作り方、ヤワな作り方をされた教材を使えば
結果もその通りになる。

そういうことを学ばせていただいた1日でした。


ホンモノの勉強とはどんなことかとか、
試験に備えて教材を作る側の観察眼の緻密さなどを
肌で分かってくれたら、
教材を作る側としては、その冥利に尽きるというものです。

それに、
作るときには膨大な手間がかかる分、
私が生徒に説教をする手間は大いに省けます。(^_^)

その方が、生徒にとっても私にとっても、ストレスはたまりませんし。(^_-)
作る手間にかかるストレスを1としたら、
説教をする方もされる方も溜まるストレス量は、その数倍ですから。

彼に尋ねると、最初は
「ぅわ~、ショボ~、ナンやこれ~・・・」と思ったそうです。
というか、そういう表情をあからさまにしていたよね。
ところが、見事に足もとをすくわれたのは、あなたの方でした。(;^_^A

英語の勉強(学習)に対する概念が、瞬間的に変わったそうで、
まさに電撃ショックを食らったみたいと言っていました。

3年生の2学期末考査はめちゃくちゃ大事です。

試験2週間前。
グッドタイミングの電撃ショックでした。

それと同時に、慌てて作った私の方も
不具合箇所があって、これはこれで電撃ショックでした。((((((ノ゚⊿゚)ノ

互いに大きな反省点ありで、
今回の勝負は引き分けです・・・(;^_^A

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