この子にもSKPを勧めてよかった

「スーパーキッズ・プロジェクト:

スーパー飛び級」(SKP)を

始めるにあたって

最後まで迷った子がいます。

 

小学新6年生のSさん。

地域の公立小学校に通うお子さんです。

 

算数が苦手。

もしかしら苦手を通りこえて

(この子と親御様にはとても失礼なのですが)

出来ないと言った方が良いかもしれません。

 

ところが、時々、見せる顔があるのです。

 

いつも午後5時にやってきて、

60分の予定なので、

午後6時過ぎに帰ります。

 

ところが、

授業終了10分前くらいになっても、

その日の課題の算数プリントが

半分くらい出来ていないことがあります。

 

その際は、宿題としてお家に持ち帰るのが

私の塾の規定なのですが、

それを最後までやり遂げないと

帰らないことがあるのです。

 

まるで、どこかにスイッチがあるみたい。

 

いつにないオーラのようなものを背中から発しながら、

猛然としはじめるのです。

 

Sさんは寡黙な子で、妙に我慢強いというのか・・・。

 

お母様に伺うと、

体の不調にしても、

例えば、とことんお腹が痛くならないと訴えてこないくらい、

我慢していることがあるそうですから、

 

勉強に関しても

塾で同じようなことをしているわけですね。

 

というわけで、

せっかくスイッチが入っているので、

午後6時を過ぎても何も言わず、

Sさんの想いを遂げさせることも

しばしばあります。

 

午後7時を過ぎても

スイッチがOFFにならないこともあり、

さすがにこちらが「お母さん、心配しない?」と尋ねるも、

首を横に振って、そのまま学習を続けるのですから、

何かすさまじさを感じながら、

私から自宅に連絡を入れるというのが

いつものパターンです。

 

それで、次に来たときに、

猛然とやり遂げた理由を尋ねると、

「家で宿題をするのが、どうしてもイヤだったから」。

 

つまり、

私の塾の規定に対して、

猛然と反発していたというわけです。

 

確かに、安易に家に持ち帰って、

結局やってくるのを忘れるくらいなら、

帰宅時間が何時になろうと

塾でやり遂げるという気構えについては

褒めてあげるべきかもしれませんが、

 

その根源が「反発」では、

思いっきりマイナスの力なので、

手放しで「えらいね~!」と言えないものがあります。

 

そこで、

「家で算数を宿題をするなんて、まっぴらごめん」という

このものすごい「反発力」を

「出来ないことが悔しい」という方向にもってゆき、

「悔しいから、出来るまで塾でする」となって、

「できた~!!」という達成感を味わわせてあげ、

 

出来ないと思っている算数に対して、

最終的には、

分からなかったところをつぎつぎと解決できてゆくことで、

算数に対する「征服感」のようなものを感じるという

いわゆるエネルギーの方向転換ができれば、

Sさん、もしかしたら、算数が得意な子になるのでは?

 

思いっきりマイナスの力を

SKPで思いっきりプラスの力に出来るかもしれない。

 

私の中に、

彼女のエネルギーの方向転換という目標が出来たことで、

SさんへのSKP導入の可否という葛藤は終わりました。

 

現在、Sさんは、

3年生の最初からやり直してもらっています。

 

SKPはその名の通り

「スーパー飛び級」なので、

未来の方向だけではなくて、

過去の方向へもお構いなしに

いつでも「飛び級」ができるという特長があります。

 

もちろん一方的に過去への「飛び級」を指示するのではなくて、

Sさんと相談して、3年生の最初からということに決めました。

 

初回は難なくクリアできましたが、

第1の試練が2回目にやってきました。

 

5×5=5×4+□

5×3=5×4-□

 

この□の中に入る数が分かりません。

 

その日の課題の中に、

分かりやすく書かれている場所があるのですが、

おそらくSさんは

きっちりと読んでいなかったと思われたので、

黙って様子を見ていました。

 

ここでSさんが算数を苦手になった原因のひとつが

明確になりました。

 

それは、自分にとって面倒だと思うことから逃げていたことです。

 

① SKPでは説明をきっちりと読む

② 学校では先生の説明をきっちりと聞く

③ 身勝手な自分流で解かないで、

   学校では先生に言われたとおり、

   塾でのSKPでは、書かれているとおりに解くこと

 

小学3年生のときに、この□の中に入る数がわからなくて、

明らかにつまずいたのです。

 

ところが、例によってSさんは寡黙なところへ、

妙な我慢強さが相まり、

学校の先生に尋ねる機会を逸してしまったのでしょう。

 

Sさんは4月で6年生になったので、

3年間も未解決のまま、しまい込んでいたことになります。

 

ところがSKPを始めたことで、

未解決の所に遭遇してしまったわけですね。

 

今度は解決しないで通り過ぎることは出来ません。

SKPの教材は、一見すると本当に簡単なのですが、

逃げることを子どもたちに許しはしません。

 

分からないところを見逃さない。

分からないところから逃げだしをさせない。

 

これがSKP教材の良いところです。

つまり、教材にそれだけの力があるのです。

 

Sさんの「格闘」が始まりました。

じっと我慢しています。

 

ところが、そのうちに、

もう一度、最初の説明から読み始めました。

 

ちょっと身勝手で依頼心の強い子だったので、

「私の様子を見ているはずの先生がやってきて、

ヒントをくれないかな~」と思っているのは

明らかに分かっているので、

ここは私も我慢です。

 

塾人(塾屋)というのは、

説明をしたがるのですね。

だって、これまでは、生徒にいかにわかりやすく、

しかも短時間で説明できるかというフィールドで

生きてきた人種が多いので、

ただ様子を冷徹な目で見守るというのは

実は、ものすごく我慢を強いられることなのです。

 

そしてついに、Sさんは自力で解決しました。

自力で、つまり、

自分の頭の中から生まれた発想で解決できたのです。

そうなると、あとは速い!

 

授業を終えた後、Sさんに尋ねてみました。

「あそこ(□に当てはめる数字を答えるところ)、

あれを習った3年生のときから、

ずっと分からなかったところでしょ?」

 

Sさんはコクリとうなずきました。

 

「で、自分で解決できたよね?」

 

「うん」・・・これが、今日、始めて聞いた彼女の声です。

 

「もう大丈夫でしょ? 完全に分かったよね。」

「うん。」

 

ともて嬉しそうで、穏やかな笑顔でした。

 

次の日に、親御様にお電話を差し上げて様子をうかがうと、

「今日の算数、めっちゃ楽しかったと言ってましたよ。

算数で楽しいなんて、

今まで言うたことなかったんですけれどね。

アンタ、珍しいこと言うな~いうて、私も笑ってしまいました」。

 

この子にもSKPを勧めてよかったと思った瞬間です。

 

そして、この日よりわずか数日後に、

もっと「よかった」と思わされることになるのですが、

それはまたつぎの機会にします。

 

 

 

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平川塾まで  文責;平川 達三(塾長)