お母さん目線が塾目線

中高一貫校の生徒さんの親御様から戴いたメッセージ

私のブログの読者のおひとりだったお母様からオファーをいただいたとき、お子さんは中高一貫校の受験を目指されていた時期でした。その後、目標の中高一貫校に合格ないましたが、引き続き国語読解指導を受け続けて下さっています。

 

● 中学3年生で高校古文の領域に入る

中高一貫校では、中学3年生の時点で現代国語が現代文と古文に分けられていきますが、これは高校学習領域に入ったことを示してもいます。特に古文(古代日本語)は、中学生の領域では係り結びの法則だけしか古文の文法として扱わませんが、高校の学習領域に入ると動詞・形容詞・形容動詞の活用を経て、古文の文法の中で最も難しい助動詞の活用を学んでいきますので、中学校の学習領域で現代文の文法をしっかり学習していなければ(古文の文法に)対処できなくなってきます

 

● 大抵の中高の男子生徒は古文が好きではない?

「あなたは古文が好きですか?」と中高生の、特に男子生徒さんに尋ねると、8割から9割の確率で「キライです」と回答されてきます。中には「大嫌いです」という場合も珍しくありません。現代文だけでも面倒なのに・・・このように言う彼らの根底には、「自分たちは日本人で、日本語を毎日使っているのだから、ナンで今更日本語の勉強をしなきゃならないのかが分からない」という想いがある・・・さらに古文なんて・・・! 「~けり」「~したる」「のたまう」「~つかまつる」など日頃目にも耳にしない古代日本語がどうも目障りで耳障りに感じるようです。その他にも、ねずみの鳴き声は現代では「チュウチュウ」というような擬声語が存在しますが、古文が書かれた時代にはそれがないためすずめの子の、ねず鳴きするに踊り来る」(枕草子「うつくしきもの」)というように表現されます。そういうこともあって、中高生には違和感が強いので、実際に、古文の素晴らしさや古文を読み解くことのおもしろさを伝えるのはなかなか難しいですね。

古文がわからないことを自覚し、先生に教えてもらおうと思えたことに、(母親の)私にやらされているという点が薄くなっていると思います。少しずつ本人主導に移行できればと願っているのですが、そこは私が口をつぐむ必要があることを私が自覚しました。小学校の国語はいろんな文章に出会う機会でしたが、中学生の3年間は国語と向き合う大切な時間なんだと親として気付きました。先生(私です)は常に国語は一朝一夕で身につくものではないとおっしゃっていて、私も小学校から中学までの国語との向き合い方を息子を通して見続け来た結果、今や国語は息子の武器にまでなろうとしてます。現代文に自身を持ち始め、中間テストは学年で上位の成績だったらしく、古文も自分のものにしたい欲が出てきたみたいです。 

国語読解指導で実証できたこと

今年の結果で実証できたことがあります。それは、国語力が特に受験科目を支えていることです。

平川塾は、特に夏季講習について重点を置いています。それも、中学1年生の夏休みです。

 

2021年2月と3月に受験した生徒さんが、中学1年生の夏休みにあることを実施したのです。それは、難関・超難関といわれる私立中学校の国語読解問題を徹底的に研究することでした。別にその学校を受験するわけではないので、制限時間内に解く必要も合格点を取る必要もありません。

 

同じ夏季講習をするのであれば、5科目をひととおり通り過ぎるだけの、いわゆる、通り一遍のことをするのではなくて、平川塾でしかできないとんがったことをしようということになりました。それが、難関・超難関といわれる私立中学校(中高一貫校)の国語読解入試問題の徹底的な研究だったのです。

 

最初は大変でした。それもそのはずで、地域の小学校から地域の中学校へ進む生徒さんばかりで、中学校の受験対策なんてしたことがなかったからです。ところが2週間ほどすると慣れてくるのでしょうか。大騒ぎしなくなり、むしろ的確な質問が増え始めたのです。

 

そして9月になって、5科目全体の成績が上昇し、(中学1年生の)2学期末から3年生の学年末まで、学年上位10番までにいつでも位置できるようになり、中には数学で学年1位になる生徒さんまで現れました。

 

3年前の中学1年生の夏休みのときは、ごく平均的な成績のお子さんでしたが、最終的に、最も伸びたお子さんは五ツ木模擬テストで偏差値72に達しました

 

後日、その生徒さんと親御様がおっしゃったことは、

 

「中学1年生の夏休みの国語特訓、あれが良かったですね。あれから成績の状況が大きく変わりましたね」。

 

指導者冥利に尽きるお言葉を戴きました。

大阪市塾代助成加盟塾です。

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